小説「嘘神」 三田村志郎/著 感想
読みました。
あらすじ
≪愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。しかし、ある朝目覚めると、5人の仲間と出口のない部屋にいた。「嘘神」の声が非情なゲームの始まりを告げる。ルールは7つ。しかし、嘘神の言葉にはひとつだけ嘘がある。与えられた水と食料はわずか。仲間の命を奪って脱出するのか、それとも…。第16回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。≫
その部屋からは最後の一人になるまで出られないという状況で、
「嘘神」が定めたルールの下、友達同士で殺し合う、というこの作品。
いろんな映画の良いとこ取りのような設定で、目新しさは全然ないんですけど、
それなりにオリジナルな部分も加味されていて、
類似作の多いワンシチュエーションホラーに、あえて挑んだ作品と思えば、まぁ悪くないな、とは思います。
著者の若さでこれだけの作品が書けるという才能は、確かに凄いと思います。
それにこういう作品は、小説で楽しむより、映像化して目で見た方がインパクトもあって絶対楽しめると思うので、
こうした映像化しやすい、エンタメに徹したホラーが書けるというのは、それもまた才能だと思うので凄いと思います。
部屋にいる6人それぞれの、考えや状況、過去に起きた悲劇などを、
一人称でそれぞれ代わる代わる語らせる構成は、感情移入もしやすく、上手く出来ていたと思いますが、
この手の設定の作品で一番肝心な、
なぜ閉じ込められて、出た後の外の世界に何が待っていたのかという、結末と真相が、
どうももう一つというか、何か裏をかかれたような衝撃のラストをどうしても期待してしまうので、
上手く纏めてはいると思いますけど、案外平板に終わってしまって、
既存の類似作を超えてはいないかなと思います。
あと、文章が読みやすい、というのはプラスですけど、
ある程度飛ばし読みしても読めてしまう、長いから飛ばしたい、と思ってしまう部分はマイナスですかね。
著者が、今後どういった作品を書いていくのかは、非常に楽しみです。
評価:★★★☆☆
あらすじ
≪愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。しかし、ある朝目覚めると、5人の仲間と出口のない部屋にいた。「嘘神」の声が非情なゲームの始まりを告げる。ルールは7つ。しかし、嘘神の言葉にはひとつだけ嘘がある。与えられた水と食料はわずか。仲間の命を奪って脱出するのか、それとも…。第16回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。≫
その部屋からは最後の一人になるまで出られないという状況で、
「嘘神」が定めたルールの下、友達同士で殺し合う、というこの作品。
いろんな映画の良いとこ取りのような設定で、目新しさは全然ないんですけど、
それなりにオリジナルな部分も加味されていて、
類似作の多いワンシチュエーションホラーに、あえて挑んだ作品と思えば、まぁ悪くないな、とは思います。
著者の若さでこれだけの作品が書けるという才能は、確かに凄いと思います。
それにこういう作品は、小説で楽しむより、映像化して目で見た方がインパクトもあって絶対楽しめると思うので、
こうした映像化しやすい、エンタメに徹したホラーが書けるというのは、それもまた才能だと思うので凄いと思います。
部屋にいる6人それぞれの、考えや状況、過去に起きた悲劇などを、
一人称でそれぞれ代わる代わる語らせる構成は、感情移入もしやすく、上手く出来ていたと思いますが、
この手の設定の作品で一番肝心な、
なぜ閉じ込められて、出た後の外の世界に何が待っていたのかという、結末と真相が、
どうももう一つというか、何か裏をかかれたような衝撃のラストをどうしても期待してしまうので、
上手く纏めてはいると思いますけど、案外平板に終わってしまって、
既存の類似作を超えてはいないかなと思います。
あと、文章が読みやすい、というのはプラスですけど、
ある程度飛ばし読みしても読めてしまう、長いから飛ばしたい、と思ってしまう部分はマイナスですかね。
著者が、今後どういった作品を書いていくのかは、非常に楽しみです。
評価:★★★☆☆


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